【もったいない?】理系大卒・院卒工場勤務の実態〜工場勤務は底辺?〜

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元製造現場、僻地工場勤務の
いつき(@guchi_gucchi123)です。

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さて、早速ですが
この記事を見ている方は
大卒や院卒の方が
工場勤務、製造現場で働くことを
どのように感じていますか?

自分自身は同期から
憐れみの目で見られ、
「かわいそう」と思われているのが
ヒシヒシと伝わってきました。

一般的に

  • 大学まで出たのに、工場勤務ってどうなの?
  • 大卒・院卒で工場勤務はもったいない!
  • 工場って学歴がなくても働けるんじゃ…

などなど、
マイナスのイメージを持っている人が
多いと思いますし、
自分自身も
正直、初めは良いイメージは
ありませんでした。

いざ働くとなって
初めて腹を括りました。

これも、
工場勤務は
中卒や高卒の人たちが
選ぶ仕事であるという
固定観念が蔓延っているのが
原因の一つかもしれません。

今回の記事は、
大卒・院卒が工場で働く
メリット・デメリットについて
詳しく書こうと思います。

こんな人におすすめ!
・大卒・院卒で工場勤務になった人
・メーカー志望で、工場勤務について知りたい人

工場勤務における前提

まず、メリット・デメリットを
上げていく前に、
工場勤務・工場で働く人が
どんな立ち位置なのか?
簡単に説明したいと思います。

この部分を頭に入れた方が、
長所短所も理科入りやすいかと思います。

ものづくりの原点は工場

今、私たちが使っている身の回りのモノ。
ほとんどは工場で作られています。

誰かが汗水垂らして
頑張ってくれたおかげで、
基本的に欲しいものが
特に欠品せず、
すぐ手に入ります。

工場で働いている人は
現場仕事に誇りを持っており、
ものを作って売る会社である以上、
製造現場がなければ
ものは作れないし、売れない。

工場は縁の下の力持ちで、
現場が機能しないと会社は潰れる。

多くのメーカーは、
現場の人・工場の力が必要となります。

そのことを忘れてはいけません。

地元の転勤なし採用の人もいる

高卒の方々は
地元の高校を卒業し、
そのまま地元の工場勤務の人が多いです。

実家から通えて、
生まれ育った土地で働く。
高校と会社の関係が出来上がっており、
職場に知り合い・先輩がたくさんいる。

そういった方々たちは、
よほどのことがない限り、
働きやすい環境が
初めから整えられています。

地元ではない土地で
全く知らない人と働く、
大卒・院卒勢の方が
キツくなる可能性大です。

高学歴≠仕事ができる

大学を卒業したから、
大学院を修了したから、
現場の仕事ができるわけではありません。

よって、現場の仕事に
あまり適性のない人たちは

人間関係が悪い場合、
「大卒・院卒なのにこんなこともできないの?」
と詰められる場合もあります。
お勉強ができない代わりに、
仕事面でマウントを取ってくるパターンです。

ちなみに筆者も詰められました。

「勉強ができる」
「仕事ができる」は違います。

だけど、この時点で
「高卒上司のくせに?」と思う人は
最初から工場に就職しない方が賢明です。

個人的に学歴に関係なく、
仕事面でリスペクトできる人がいなければ、
どんな仕事も辛くなるとは思います。

が、学歴を気にするのであれば、
工場は合わないのは確実です。

工場勤務に対してマイナスイメージを抱く理由

本社等で仕事をする比べると、
工場勤務は作業服はかっこいいわけではないし、
汗もかいて、汚れることも多い。

仕事内容も含めて、
ネガティブやマイナスなイメージがつきまとう。
実際に働いてみた側からの感想としては、
そう言われても仕方がないかなと思います。

それでは一体どういう理由で、
工場勤務が底辺だと言われてしまうのか、
理由を述べてみます。

学歴が低くても働けるのは事実

工場勤務というのは現場での作業になります。
要は指示通り、テキパキ働くことが大切なので、
確かに学歴は必要ないかもしれません。

働くために必要な資格も
フォークリフト以外に特に取得を
勧められた記憶はありません。

ちなみに、実際に働いていた時、
周りの学歴はというと、高卒の人が大半でした。
8割が高卒で、残り2割が大卒・院卒という感じ。

高卒だから…と差別するのは浅はかですが、
実際、学歴に関係なく
工場勤務には就職できるのは事実です。
そのため、
工場で働いている人は
学歴が低い=レベルが低い
と思われてしまっている可能性があります。

3K・労働環境が良くない

世間の感覚的に
「楽に稼ぐ=凄い、憧れの対象」
工場勤務はその逆なので、
「きつい仕事をしている=底辺、軽蔑の対象」
そんな風に思われている節がありました。

実際に
「工場勤務は絶対嫌だ」
「あんな田舎無理」
と同期に言われたこともあります。
今思えば同期の性格もどうかしてます。

誰しも楽で良い仕事をしたいと思うはずです。
ですが、職務内容の違いで
同じ会社の人を見下すのは違うと今では思います。

メーカーは製品あってこそ。
現場の人がいるから成り立つ。
そんな人たちは

  • 働くだけで汗だくになる
  • 服装や化粧等に制限がある
  • 掃除やメンテナンスで全身汚れる
  • 機械操作を誤れば生産停止・大怪我

上記のような環境で働いています。

具体的に掘り下げていくと、
工場は3K(危険・キツい・汚い)環境です。

例えば、

  • 工具の取り扱いで怪我
  • 機械の故障による怪我
  • 加工や修理に力を使う
  • 重量物の持ち運び
  • ライン作業
  • 汗臭くなる
  • 原料の粉塵で汚れる

本社やオフィスでスーツで働いている人たちと比べると、
世界が違うように感じるのも無理はありません。

大卒・院卒が工場で働くメリット

きつい、辛い、やりたくない
そんなネガティブイメージが先行しがちですが、
大卒・院卒が工場で働くメリットもあります。

大卒・院卒は幹部候補として入社できる

高卒の地元採用の人と大卒・院卒の人とでは、
「入社後のルート」が異なっている場合が多いです。

新卒採用の求人を出している工場や
総合職で工場部門に配属された場合、
将来の幹部候補生としてみていることが多いです。

大卒・院卒だと初めから
「将来的には幹部になる人材」
と扱われることも多いため、
大卒で工場勤務を選ぶメリットです。

学歴勝負の場合、採用されやすい

工場の作業員は
募集しても案外、人が集まらないことも…
なので未経験でも採用されるので、
簡単そうな仕事=底辺と思われてしまうのが現実。

工場勤務の場合、
「学歴不問」「高卒以上」といった内容が
求人に掲げられているため、
応募した際に大卒というだけで
有利に就職活動を進められる可能性があります。

人手不足や就職場所の問題で、
求人倍率が低く、就職しやすい可能性があります。
また、実際には派遣社員から
契約社員・正社員になる方も多かったです。

大卒・院卒が工場で働くデメリット

きつい仕事…という事実以外に
この仕事を続けても大丈夫なのか?
実際にどんな生活を送るのか
デメリットも考慮することも大事になります。

実際のデメリットは下記の通りです。

地方・田舎・僻地に必ずといっていいほど飛ばされる

次に基本土地が余る田舎に飛ばされることです。

詳しくは下記記事に書いております。

大卒・院卒の優秀な人たちと働きたい、
高卒の人たちと働くのはごめんなさい。
など、一緒に働く人の学歴に固執する人は
そもそも工場勤務に向いていない!
といえるかもしれません。

キャリアがイメージしづらい

多くの人が希望する間接部門は
現場を知らないと仕事ができない!
という理由で現場実習という名目で
最初は現場に配属される
大卒・院卒も多いです。

だけど、その言葉を鵜呑みにした後、
工場で一定の経験を積んで
その後のキャリアはどうなるのでしょうか?

もちろん、
設計・開発・技術系等の部門に異動できれば、
現場経験を活かす道もありますし、
そのまま工場内のトップを目指す道もあります。

しかし、そもそも、
例えば、本社勤務に憧れる人など、
前述した以外の
キャリアを歩みたい人はどうでしょう?
「工場系の道を極めたいわけじゃない。」
そんな風に最初から考える人がいれば、
工場にいた経験を活かす道が
思いつかずに心が折れるかもしれません。

他業種に転職しづらい

工場勤務で身に付くスキルは
工場勤務以外では活かしにくいのが現状。

目指せる職種や業界が一気に広がるスキル、
つまり「汎用性の高いスキル(PCスキル等)」は
工場勤務の仕事ではほぼ身につけるのが難しいです。

工場勤務で身に付くスキルはたくさんあります。
それが無駄であるとは言いません。

しかし、いざ他業種へキャリアチェンジしたいと思った時、
工場勤務で身につけたスキルだけで勝負するのは
少々、難しい戦いになるかもしれません。

あそこの工場で○○機械の操作の経験があるなら…と、
特定のスキルが高く評価される可能性もありますが、
フォークリフト・危険物取扱者などの資格も含め、
業種によっては活かしにくい一面もあります。

夜勤がある

昼・夜勤務の両方ある工場なら、
交代制で夜勤が連続しても1週間ぐらいでしょう。

健康リスクを抱えても、
稼げる夜勤に魅力を感じてしまうのは仕方ありません。

これをメリットと考えるか、
デメリットと考えるかはその人次第ですが、
夜勤から不眠症になる人が多いのも事実です。

工場勤務に耐えられない・合わない人だっている

合わない環境で
働き続けても良いことはありません。
我慢し続けると、身体や心を壊して
働けなくなる可能性もあります。

実際に働けなくなったのが筆者です。

きついとか合わないという理由で辞めると、
「逃げ」だ「甘え」だと言われることも。
しかし、価値観やキャパ等は人それぞれ。
辞めることでは悪ではありません。

無理だと思ったら、
辞めるのも一つの手段です。

余談ですが、
個人的におすすめ転職サイトは

大学院卒(修士・博士)特化型
アカリクです!

もういっそ、学歴で厳選された
求人に応募するのも手だと思います。
少なくとも工場勤務の学歴差で
悩んでいる場合には効果アリの求人たちです。

実際に自分自身は工場勤務、
製造実習の途中で逃げ出したことを後悔してません。

最後に

さて、いかがでしたか?
工場勤務のイメージは変わりましたか?

実際に働いてみないを
わからないことも多いですが、
この記事を見た時点で、
「あ、向いてなさそう」と思うのなら、
工場に配属されそうな企業を
避けるのも一つの戦略です。

また、自分と同様に
工場勤務が辛いと感じた人は
転職するのも逃げではありません。
保身です。自分の心身が一番です。

世の中の仕事には
合う合わないが必ずあると思いますので、
皆様が自分の納得できる
キャリアを歩めるよう、応援しています。

いつき(@guchi_gucchi123
https://tree-diary.com

この記事を書いた人
いつき

2021年入社 理系大学院卒
化学系の見習い研究者
職歴たった5ヶ月で
外資系企業の研究職から内定!
全国深夜ニュースに出演歴あり!

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