こんにちは。
前職とは相性の悪かった
いつき(@guchi_gucchi123)です。
今日から新しい会社で働きます。
今まで散々伏せていましたが、
実は日系の製薬会社に
勤めていました。
製薬業界、狭いですからね。
職種は生技・品管系ですね。
(現場実習で心折れた。)
製薬会社は大まかに
- 新薬メーカー
- ジェネリックメーカー
- 家庭用医薬品メーカー
- その他(一部業務委託系)
とありますが、
新薬メーカーに勤めていました。
自分で言うのもアレですが、
製薬会社だと花形の方です。
決して学歴の高くない自分が、
なぜ入社することができたのか、
今でも疑問に思うことがあります。
以下、ほぼ素人が
製薬会社について色々、綴ります。
表現的に不味いこと、
間違ったことを書いていたら、
どうかご指摘ください。
元々の志望業界
元々は
日用品系のメーカーが
第一志望の業界でした。
ついで、化学メーカーが
第二志望業界。
製薬会社は
疾患領域に興味があったり、
専攻に近い会社など
基本的に絞って受けました。
MRで入社したい!と
心から思った会社もあります。
ただ、ご縁のあった入社先は
「何となく受けた製薬会社」
なぜ受かったのか?
自分でもいまだにわかりません。
入社前の「製薬会社」のイメージ
自分が抱いてた
イメージがこちら↓
- どこも月給・ボーナスが高い(特に新薬系)
- 何となくホワイトそう
- コロナ禍でも業績が下がらなさそう
業界全体に言えることですが、
やはり平均給与が高いのは
事実だと思います。
福利厚生が良く給与は高い
特定されたくないので
多少、濁しますが、
院卒・入社1年目の
自分のお金事情は下記の感じです。
- 基本給:24万〜26万
- 家賃補助あり
- 賞与年2回(約5ヶ月分)
薬剤師免許持ってなくても、
この額なのでラッキーでした。
休職したいと言う時にも
手続きはスムーズでしたし、
部署の人から
連絡が来ることもなく、
恵まれていたと思います。
人事・産業医の質と
傷病手当が予定より
遅く振り込まれたのは除いて。
同期の人間は高学歴
特に研究系・開発系・生産系に
配属された人はみんな高学歴で、
自分が一番、学歴低かったです。
(私大ロンダ→地方国立大院卒)
おかげで、同期からは
いい刺激を貰えましたし、
この人たちと働けるのは
恵まれてると
心の底から思いました。
入社後に思う「製薬会社」とは
ちょうど入社した
2021年は医薬品業界で
さまざまな騒動があった年です。
それを目の当たりにして、
考えさせられるものが
多くありました。
製薬メーカーは独特の世界観
2021年
製薬会社はトラブル続き。
医薬品は厚生労働省に
申請した手順以外で作ると
罰則を食らいます。
そして、世間に晒されます。
(安全と信頼の担保ですね。)
その余波は業界全体を
揺るがすものであり、
自分達にも降り掛かりました。
製薬会社における
品質とは何か?
安全とは何か?
常に問いただされました。
どの会社の工場関係は
改変の時期だったと思います。
社内も無通告査察に
怯える日々が続いて、
空気が悪かったですね。
日頃より正しい手順で
正しいことをしていれば
何も問題ないはず。
だけど、
どこかで歯車が狂って、
大事件につながるのは
どこの製薬会社で起きても
可笑しくなかったのかも…
と思うこともありました。
特にジェネリック系は薄利多売。
工場勤務の方の
生活を想像するだけで
やばそう…としか
思えませんでした。
興味のある方は
下記ニュース記事でも
ご覧くださいませ。
なんで、
医薬品のサプライチェーンが
今、騒がれているかの
原因はこの辺にあります。
会社の合併吸収・分社化が多い
医薬品業界というものは
合併吸収・分社化が
非常に多い業界です。
パターンとして多いのは、
家庭用医薬品や
工場・事務部門の
子会社化だと思います。
また、それ以外にも
会社としての力を
強めるための
合併吸収もあります。
また、不採算部門で
特に工場部門を
売り払うケースも
ぼちぼち聞きます。
社内でも工場部門は
いつ切られても
おかしくないと囁かれて、
胃がキリキリしてました。
例えるなら、
色の違う粘土を混ぜて、
形を大きくして、
その一部を切り取って、
また別の色の粘土と混ぜる…を
繰り返している感じです。
(わかりにくくてすいません。)
会社の色(社風)はカオスです。
全く色が混じり合うって、
難しいんだなって思いました。
製薬会社の歴史が
どれだけ複雑なのかは
詳しく解説している方の
サイトを掲載します。
もしご興味があれば、
ご覧くださいませ。
会社を辞めた理由など
いい条件に恵まれていたものの、
やめたのにはやめたなりに
理由があります…
部署との相性が悪かった
現場実習で心折れました。
現場の仕事は
運動嫌い+HSPの自分には
圧倒的、不向きでした。
これに関しては
下記の記事で
主に解説してるので、
割愛させていただきます。
貢献したい疾患領域の重要性
身内をガンで
なくしていたこともあり、
製薬会社に入るならば、
がん領域に強い会社、
あるいはがんの緩和ケアに
力を入れている会社に
就職したいと思っていました。
だけど、それも叶わず。
何となくで入った会社が
力を入れている疾患も
その病気で苦しんでいる方が
多いのは知っていましたし、
重要な薬を作っているのも
理解した上で入社しました。
言い訳がましいですが、
完全に自己責任の上で
あえて、正直に言います。
熱意が湧きませんでした。
自社製品の貢献度合いが
実感できなかったし、
その病気の苦しみは
わからずじまいなので
製品に対する愛が思い入れが
深まることはなかったです…
この辺、薬学系卒の人なら
自社製品の重要性や貢献度を
実感しながら
働けたのかなと思います。
金や福利厚生目当てで
選んだ会社だから
当然の仕打ちです。
向上心が高い人が多い
これはすごくいいことです。
- 絶対にこの疾患の患者様を助けたい
- 製薬会社に勤めるのが夢だった
- 自分が苦しんだ病の患者様を救いたい
熱意のある人に圧倒されました。
自分の入社動機は
ちっぽけで不純で…
周りは優秀で…
情けなかったです。
何となくで入る業界じゃない
確かに給料は高い。
だけど、
仕事内容が合わない。辛い。
何をモチベーションすればいいか、
本当にわからなくなった。
やる気がなくなって、
お局にターゲットにされる。
だんだん、体調が悪くなる。
それが原因で
またお局に怒られる。
周囲とも馴染めずに
会話も合わず居心地の悪い日々が続く。
父親世代のおじさんたちしか
話し相手がいなくなりました。
半年は頑張ろう。
製品や疾患のことを
もっと勉強しよう。
そう思ったけど、
お盆明けに心が折れました。
そして、休職のまま退職へ。
もっと多くの人の生活を支えたいと思った
新卒就活時代を振り返れば、
みんながよく使う製品に
生活を豊かに快適にする製品に
携わりたい!というのが主で
メーカーを志望していました。
医薬品も例外ではありませんが、
自社のパイプラインや
疾患領域を加味すると
これとは少しずれているように
徐々に感じていました。
もちろん、
新薬で多くの患者様を救うことは
とっても素敵なことです。
だけど、自分はもっと、
世の中に対する貢献度合いを
実感しながら、
働きたかったのかもしれません。
転職先の会社について
製薬会社について色々、述べましたが、
自分なりに転職でより納得できる
キャリアを歩めそうな気がします。
金銭事情・福利厚生について
転職してもそれらを
維持できる環境から
内定を頂いたので、
製薬会社にこだわらずとも
いい待遇の会社は
あるんだなと思いました。
【転職】
日系製薬メーカー
→外資系化学メーカー
ざっくりした変化
- 基本給:24万〜26万→ちょっと減る
- 家賃補助あり→額がちょっと減る
- 賞与年2回(約5ヶ月分)⇨年2~3回 約6ヶ月程度
トータルでいうとトントンです。
ですが、製薬会社勤めの方が
将来的には稼げるかもしれません。
製品について
どの製品・研究分野に携わるのか
実際にはもう決まっていますが、
詳細は身バレ防止のため、
伏せさせていただきます。
けれど、
みんながよく使う製品に
生活を豊かに快適にする製品に
このどちらも満たす製品です。
生活必需品です。
店頭で表立って
販売されることはないにしても、
自分の研究開発した成果が
世に貢献できる日を
夢見ています。
製薬会社は
特に自分が研究開発に
携わった製品が
日の目を見ないことも
多いですからね…
製薬業界を志望する人へ
医薬品業界は
メーカーの中でも
価格(薬価)が自分達で
決められないこともあり、
少し特殊な業界だと思います。
準医療従事者としての自覚
某有名製薬会社では
(友達の恋人の勤め先)
コロナに罹患して、
医薬品の生産に支障が出たら
損害賠償を請求する
という誓約書を従業員に
記入させたと聞きます。
(法的効果は知らない)
震災やコロナ禍でも
病院に突撃する営業方針で
悪い意味で有名な会社もありますね。
(ネット情報)
でも、基本的には薬って、
その薬がないと、
死んでしまう。
生活できない。
ってものも多いんですよね。
だからこそ、
災害だろうが、コロナだろうが、
安全・感染対策をしつつ、
高い使命感を持って、
設備の早期復旧や
安定供給に徹す医薬品メーカー、
必死に薬局へと繋ぐ卸さんがいます。
コロナに罹っている場合じゃない。
自分達がコロナに罹ると、
死んでしまう患者様が
いるかもしれないという
意識下で働いている人も多いです。
その辺りの気持ちが
誰かに伝わると
嬉しいなって思います。
就活時に見ておけばよかったサイト
きちんと、
業界・企業研究をしていた方は
目を通しているかもしれませんが、
自分が見とけばよかった…
と思うのは
PMDA(医薬品医療機器総合機構)
→回収情報(医薬品)
です。
過去遡れるデータは
特に回収理由まで
全部見ておいた方が
いいと思います。
特にクラスⅠとⅡ
各会社の
安全・品質に対する意識が
モロに現れてます。
PMDAの査察は
本当に細かいって聞きますし。
企業がついた嘘は
いつかバレるということです。
お薬は汗と涙の結晶です
入社するまで、
当たり前のように
飲んでいた薬の裏側に
多くの人が携わっているなんて
考えたことありませんでした。
そういった意味では、
これからも
- 製薬会社の従業員
- 医師
- 薬剤師
- その他医療従事者
- 医薬品の卸店
などなどには感謝し続けます。
※元弊社、人事と産業医は除く
余談
余談ですが、
自分は錠剤を作ってました。
今でも錠剤を処方されますが、
色々、苦手になったことがあります。
休職中に苦労したこともあります。
集合体恐怖症になった(特に色付き)
毎日、うん百万という
錠剤を見ていたら、
お局の思い出もあり、
集合体恐怖症になりました。
特に明太子と数の子が
食べられなくなりました。
元々あまり好きじゃないけど。
白色錠剤はまだしも、
色付き錠剤を見ると、
虫のたまごにしか
見えなくなってきて
色々、きつかったです…
(ごめんなさい)
薬をシートから出した状態で見るのが苦手になった
たまにTwitterで
今日飲む薬を
シートから出した状態で
お写真をあげる方が
おりましたが、
内心
「うおおおおおおお」
って思ってました。
ごめんなさい。
シートから出したら、
すぐ飲んでくださいね…
ちょっとした、
トラウマの引き金です。
ちなみに、
お菓子みたくかわいい♡
って言ってる錠剤は
大抵、糖衣錠です。
だって、そのコーティング、
砂糖だもん!!!!!!
割れやすいんだぞ!!!
Twitterで製品名をミュート
特に看護師界隈で
多く見かけましたね。
製品名つぶやくなとも
言えないので
今でもミュートしてます。
某商品がね、、、
よく見かけましたね、、、
看護師の皆様、
陰ながらお仕事とお勉強、
頑張ってくださいって
思ってました。
最後に
何かが違えば、
医薬品業界に
ずっといたかもしれません。
現場作業は
自分にとって苦痛でした。
でも、その経験があったからこそ、
これからも
製薬会社や医療従事者に
感謝の気持ちを忘れずに、
生活します。
どこかで、また医薬品業界の
力になれますように。
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